今から4年ほど前に、私は新規開拓の責任者をしていたのですが、会社から働き方改革の一環として、「残業を減らす」「1日8時間で働く」「生産性向上」ということが経営計画のテーマのひとつとして掲げられました。当時は「時間が来たら残らず帰りなさい、延長は認めません」というほぼ強制的に退社を促すということを行っていましたが、社員は仕事を持ち帰って家で仕事をしていました。一部のメンバーからは「これって残業じゃないですか？」という声が上がり、当然のことながら失敗しました。「時間が来たから帰りなさい」では、本質の改善にはなっていなかったんですよね。 そこでまずは業務の棚卸をしたところ、1日8時間の就業時間のうち、新規見込み顧客のリスト作成だけに2時間を費やしていたことがわかりました。しかも2時間かけてもできたリストはたったの15件です。したがってこの部分を効率化できれば、この時間をアクションに回すことができます。そこでまずはAIでリスト抽出をしてくれる企業のサービスを試験的に使ってみたところ、1時間当たりのリスト作成スピードが向上しました。しかし、このサービスではリストの収集に時間がかかったり、拠点も１つの企業として重複していたり、企業のメールアドレスがリストに載っていないなど、リストの精度に課題がありました。 そんな時、弊社のホームページの問い合わせフォームに入っていたメッセージが、「FutureSearch」のサービス案内でした。リストの抽出だけではなく、企業の問い合わせフォームにメッセージを送れると知り、確かにお客様の目に留まることに気づきました。

まずは1チームで試験的に導入してみたところ、結果は歴然でした。法人企業リストの抽出がリアルタイムでできたので、リスト作成にかかっていた時間が激減しました。その後、全支社に導入したところ、導入後3年で残業時間が９８%も削減できました。また、見込み顧客が大幅にアップし作業効率が改善されたことで、商談に集中でき業績は1.8倍にアップしています。 さらに副産物として、部署ごとに実施しているストレスチェックで「ストレスの低い部署」1位となりました。これは新規開拓専門部署としては異例のことだと思います。いかに単純作業が効率化を阻み、ストレスになっていたのかを改めて認識できました。

結構、要望は都度担当の方にお伝えしていて、検討してもらったり実際に改善してもらったりした機能もあります。クライアントの声を受けてどんどん機能改善していってくれるので、その発展性にも期待しています。